『おくりびと』を見てきた。


なんかの映画祭で賞を取った映画なんですが、
両親が見てきたと言うので、見てきました(笑)


おくりびとのあらずじ

所属する東京のオーケストラが解散し職を失ったチェロ奏者の大悟は演奏家を続けることを諦め、
妻の美香を連れて故郷の山形に戻ってくる。早速、求人広告で見つけたNKエージェントに面接
に出かけ、その場で採用になるが、それは遺体を棺に納める納棺師という仕事だった。
戸惑いながらも社長の佐々木に指導を受け、新人納棺師として働き始める大悟だったが、
美香には冠婚葬祭関係の仕事に就いたとしか告げられずにいた。

本木雅弘さんが主演(だと思う)んですが、彼の神経質そうなとこが
全面に出ていて、素敵でした。動きがとてもキレイです。
いい雰囲気でした。完全に暗い話ではなく、所々に笑いもあって。


映画の中で気になる言葉がいくつか出てきました。


同級生に『もっとまともな仕事に就け』と言われたり。
奥さんに『触らないで!汚らわしい!!』と言われたり。
普通ってなんだろう?まともな仕事ってなんだろう?と、
ぼんやり考えながら、祖父と曾祖母が亡くなったときのことを思い出しました。


祖父も曾祖母も小学校5年生かな?のときに亡くなりました。
曾祖母の化粧は、母と一緒にしました。ちょっと派手かな?って
泣き笑いながら、オレンジ色っぽいキラキラした口紅を塗ってあげた。
その後、誰が棺に入れてあげたのかとか、子供だったせいか詳しく覚えてませんが、、。


そんなことを思い出しながら、
『触らないで!汚らわしい!!』と広末涼子が叫ぶシーンを見て、
なぜか泣けてきた。なんでだろう?



ケ ガ ラ ワ シ イ ・ ・ ・ 。



自分の感覚から、こんな言葉が出ることはないので驚いた。
自分の感覚的には、「自分の出来ないことを出来る人は尊敬に値する」と
思っている。全く見知らぬ亡くなった方を触る(送り出す)ことはそんなに
汚らわしい職業なのだろうかと。



とても日本らしい題材の話だった。
言葉にできない感想がいっぱいあるんだけど、言葉の形として出てきたのは、
親や大事だと思う人は本当に大事にしようと思った。